ANAカードのマイル移行手数料とは?有料の場合と無料の場合の違いとは?

【出典】https://www.pakutaso.com/
ANAのマイルをクレジット機能付きのカード(ANAカード)で貯めている人や、これからANAカードでマイルを貯めようとしている人の中は、「マイル移行手数料」というワードを聞いたことがあるかもしれません。
今回は、この「マイル移行手数料」はどのような場合に発生するものなのか、有料の場合と無料の場合はどう違うかなどを説明したいと思います。
Contents
ANAカードのマイル移行手数料とは?年会費とは別?
ANAカードは、普段のお買い物で貯まるポイントをマイレージにできるカードです。
ANAカードの種類によって、お買い物をすると自動的にマイルとして貯まるものと、一度クレジットカードのポイントとして貯めた後に、マイルに移行できるものがあります。
ポイントをマイルにするには、基本的にマイル移行手数料が発生します。ただし、カードの種類によって、有料のものと無料のもの、また有料のコースか無料のコースが選べるものがあり、少し複雑です。これらは、年会費やマイルへの交換レートによって有料か無料かが違ってきます。
マイル移行手数料が有料のカードと無料のカードがあるのなら、無料のほうがいいと思いますよね。どのような場合に無料になるかというと、ゴールドカードなど年会費が高いカードや、学生しか入会できないカード、マイルへの交換レートを半分にする場合です。
以下、各カードのマイル移行手数料をまとめてみたので参考にしてみてください。
移行手数料が無料のカード
それでは、先に移行手数料が無料のカードを紹介します。
- 各種プレミアムカード
- 各種ゴールドカード
- ANAダイナースカード
- JCBの学生用カード
- ANA JCBカードZERO(ただし1,000円=5マイル)
プレミアカードやゴールドカードは年会費が高い分、マイル移行手数料が無料でも1,000円のお買い物で10マイル以上が貯まります。また、JCBの学生用カードやANA JCBカードZERO(18歳〜29歳以下)は、入れる年齢などに条件があります。
その他のカードの移行手数料は?有料と無料の違いは何?
その他のANAカードのマイル移行手数料は、有料のもの、有料か無料かを自分で選ぶものがあります。先ほども少し触れましたが、有料と無料の違いは、交換レートの違いです。
マイル移行手数料は、カードのブランドごとに変わってくるので、以下で説明します。
ANAアメリカン・エキスプレス・カードの場合
ANAアメリカン・エキスプレス・カードの一般カード(クラシックカード)は、移行手数料が有料です。(無料は選ぶことができません。)交換レートは、100円=1ポイント→1マイルです。
クラシックカードのアメックスポイントをマイルに移行する場合は年間6,000円(税別)のポイント移行コースへの登録が必要です。
また、この移行コースは2年目以降自動更新になるので、ポイントをマイルに移行しない年は移行コースを外したほうがよいでしょう。ただし移行コースへ登録している間は、通常3年期限のアメックスのポイントが無期限となります。
詳しくは、アメリカン・エキスプレスのホームページで確認ができます。
ANA JCBカードの場合
JCBの一般カード、ワイドカード、ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)は、無料の5マイルコースと有料の10マイルコースが選べる仕組みになっています。有料の場合のマイル移行手数料は、年間5,000円(税別)です。
また、マイル自動移行コースとマルチポイントコースというコースのどちらかを選ぶ必要があります。
マイル自動移行コース
マイル自動移行コースとは、普段のお買い物で貯まるOki Dokiポイントをマイルに自動移行するコースです。マイルに移行する手間がなくなりますが、有効期限は、お買い物をしてポイントが発生した時点から3年(マイルと同じ)となります。
先ほど紹介したように、有料の10マイルコース(1,000円=Oki Dokiポイント1ポイント→10マイル)と、無料の5マイルコース(1,000円=Oki Dokiポイント1ポイント→5マイル)を選ぶことができます。
マルチポイントコース
マルチポイントコースとは、普段のお買い物で貯まるOki Dokiポイントを、好きなタイミングでマイルに都度移行できるコースです。また、ポイントをマイルでななく、商品券などへも交換できます。マイルに移行する手間はありますが、Oki Dokiポイントの有効期限(2年)のギリギリまで貯めてからマイルにすることで、マイルに移行した時点から3年という有効期限にすることができます。
有料の10マイルコース(1,000円=Oki Dokiポイント1ポイント→10マイル)と、無料の5マイルコース(1,000円=Oki Dokiポイント1ポイント→5マイル)を選ぶことができます。
詳しくは、JCBのホームページで確認することができます。
三井住友ANA VISAカード/ANAマスターカードの場合
三井住友の一般カード、ワイドカード、学生カード、ANA VISA Suica カード、ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカード、ANA VISA nimocaカードも、無料の5マイルコースと有料の10マイルコースが選べる仕組みになっています。有料の場合のマイル移行手数料は、年間6,000円(税別・4/1〜翌年3/31の年度ごと)です。
また、自動方式と応募方式というコースのどちらかを選ぶ必要があります。
自動方式
自動方式とは、登録すると、普段のお買い物で貯まるポイントを、毎月自動的にマイルへ移行することができるコースです。JCBと同じく、マイルに移行する手間がなくなりますが、有効期限はお買い物ポイントが発生した時点から3年となります。
有料の10マイルコース(1,000円=1ポイント→10マイル)と、無料の5マイルコース(1,000円=1ポイント→5マイル)を選ぶことができます。
応募方式
応募方式とは、普段のお買い物で貯まるポイントを、好きなタイミングでマイルに都度移行できるコースです。JCBと同じく、マイルに移行する手間はありますが、ポイントの有効期限(2年)のギリギリまで貯めてからマイルにすることで、マイルに移行した時点から3年という有効期限にすることができます。
有料の10マイルコース(1,000円=1ポイント→10マイル)と、無料の5マイルコース(1,000円=1ポイント→5マイル)を選ぶことができます。
詳しくは、三井住友カードのホームページで確認することができます。
まとめ
ここまで、ANAカードのマイル移行手数料について説明してきました。有料か無料かを選べる場合、どちらを選ぶのがお得なのか迷ってしまう人もいるのではないでしょうか。
どちらを選ぶかは保有ポイントで考えるとよいと思います。マイル移行手数料を払うと、マイル交換レートが倍になることは先ほど説明しました。(無料の5マイルコースと有料の10マイルコース)
単純に考えると、たとえばJCBのANAカードを持っている人が、Oki Dokiポイント1,000ポイントを持っている場合、有料の10マイルコースを選ぶとします。1,000ポイントは10,000マイルになるので、その場合、たとえば、ローシーズン時の東京-大阪間の往復特典航空券に交換できます。
しかし、無料の5マイルコースを選ぶ場合、1,000ポイントは5,000マイルにしかならないので、ローシーズン時の東京-大阪間であれば片道分の特典航空券にしかなりません。
したがって、有料と無料のコースを選ぶ必要があるカードを持っている場合、1,000ポイント程度のポイントがあれば、5,000円〜6,000円の移行手数料を払ってでも10マイルコースを選んだほうがお得かもしれません。
マイル移行手数料は少しややこしいですが、今回紹介した内容を参考にしてお得にマイルを貯めてみてください!